情報科学総合コース/情報科学科

はじめに

 情報科学部では,情報科学科の中に「情報科学総合コース」を設けています.このコースが2006年度の日本技術者教育認定機構(JABEE: Japan Accreditation Board for Engineering Education)による審査に合格し,「情報および情報関連分野」の技術者教育プログラムとして認定されました.この分野では2007年5月現在28プログラム(うち私立大学は6プログラム)が認定されており,中国・四国・九州の私立大学では初めての認定です.

JABEE認定証

 「情報科学総合コース」では,情報科学・情報技術の基礎をしっかりと身につけ,ソフトウェア開発やハードウェア開発,情報システムの設計・開発等にかかわる様々な分野で活躍できる技術者を育成します.コースに定員はありません.一定の条件を満たしていれば「情報科学総合コース」に進むことができます.

JABEE認定制度について

 JABEE認定制度とは,大学などの高等教育機関で実施されている技術者教育プログラム(学科・コースなど)が,社会の要求水準を満たしているかどうかを外部機関が公平に評価し,要求を満たしているプログラムを認定する制度であり,JABEEが技術系の学協会と連携してプログラムの審査・認定を行っています.JABEEは2005年6月に,各国で実施されている技術者教育認定を相互に承認しあうワシントンアコードという国際的な協約に正式加盟しました.これにより,JABEE認定プログラムは,海外でも一定の水準の教育を受けた技術者として認められることになります.また,JABEE認定プログラムの修了生は,国家資格である技術士の一次試験が免除されます.その後実務経験を積み,二次試験に合格することで技術士になることができます.JABEE認定制度の詳細についてはJABEEホームページを参照して下さい.

情報科学総合コースを修了することの意義

 情報科学総合コースの修了生には,卒業証書(学位記)に加えて「情報科学総合コース修了証」が授与されます.

情報科学総合コース修了証

 情報科学総合コースの修了生は,JABEEが認定した技術者教育プログラムの修了生として公式に認められることになり,海外でも一定の水準の教育を受けた技術者として認められることになります.また,情報科学総合コースの修了は技術士(情報工学部門)の第一次試験の合格と同等であるとみなされ,技術士第一次試験が免除されます.その後,実務経験を積み,技術士第二次試験に合格することで技術士になることができます.

 技術士補の登録や技術士第二次試験の受験等で今後修了証明書が必要な際は,本学教務課に申請すれば証明書を発行します.申請方法等については,本学ホームページ内の「証明書の発行手続きについて」を参照して下さい.

 技術士の詳細については、(社)日本技術士会ホームページを参照して下さい。

情報科学総合コースの特徴

 情報科学部は,情報科学・情報技術の基礎を確実に身につけ高い倫理観を持った職業人として社会に貢献できる人材の育成と,社会の仕組みや人間の特質を知って情報技術を適切に適用できる能力を持った人材の育成を目指しています.このような人材育成方針を踏まえて,修了生がソフトウェア開発やハードウェア開発,情報システムの設計・開発等に関わる様々な分野で活躍できるように,以下の1〜3に重点をおいたプログラム設計を行っています.

  1. 1年次に情報科学・情報技術の入門を学んだうえで,2年次からコースに登録して学び,情報科学・情報技術の基礎をしっかりと身につける.
  2. 3年次までの学修と4年次の卒業研究を通して,高い倫理観を持った職業人として社会に貢献することができ,社会の仕組みや人間の特質を知って情報技術を適切に適用できる能力を身につける.
  3. JABEEが情報及び情報関連分野の技術者教育プログラムに要求している要件を満たすように,大項目,中項目,小項目から成る学習・教育目標を掲げ,これらの目標を達成するために学習すべき科目を設定している.