JABEEは学習・教育の量に関して3つの要件を課しています.
「授業時間」について
授業時間とは,各授業科目に割り当てられている時間をいい,事前に作成された計画に基づいて,授業またはこれに準じた形態で実施されるものを合計した実時間です.従来の学習保証時間から,実績のみでしか示すことのできなかった部分を除いた教員等の指導・指示による学習時間を指します.また,単位数の計算においては45分を1時間,半期15回で15時間とするのが一般的ですが,授業時間の計算においては実時間を計算します.
情報科学部では,情報科学総合コース履修要領第7条において,授業時間の総計を,人文科学,社会科学等250時間以上,数学,自然科学,情報技術250時間以上,専門分野の合計900時間以上を含め1,600時間以上とすることが定められています.また,情報科学部授業科目履修規程第8条の授業科目の単位の算定基準と1学期15回の授業実施(休講した場合は土曜日等に補講を実施)により,授業時間1,600時間(人文科学,社会科学等250時間以上,数学,自然科学,情報技術250時間以上,専門分野の合計900時間以上を含む)以上を達成しています.
他の大学・短期大学において履修し取得した単位については,学生から申請があれば教授会の議を経て,本学において修得した単位として認められます(学則第19条,履修規程第25条).また,大学以外の教育施設等における学習についても,学生から申請があれば教授会の議を経て,学部における授業科目の履修とみなし,本学において修得した単位として認定しています(学則第20条,履修規程第26条).これらの単位を修得するために要した学習時間については,認定された単位数相当の時間を授業時間に算入するようにしています.
編入生については本プログラムの対象としていません(情報科学総合コース履修要領第2条).また,転学部生については,3年次受け入れの場合と2年次受け入れの場合がありますが,3年次の場合は本プログラムの対象としていません(情報科学総合コース履修要領第2条).2年次の場合は,1年次終了時にプログラムの登録要件を満たせば本プログラムへの登録を認めています.授業時間については,本学の学部間の異動であるため,認定科目の授業時間をそのまま算入することにしています.
「自己学習時間確保のための取り組み」について
情報科学部では,JABEEの2010年度適用基準の基準2(3)に則り,シラバスへの記述などにより授業の内容と対応した自己学習の内容に関する指示を学生に対して与え,授業を実施しています.
自己学習時間確保のための取り組みは,大学設置基準の「単位の実質化(1単位を修得するのに必要な学修時間とそのうちの授業時間について規定されており,授業と対応付けられた自己学習が必要とされています)」の流れなども踏まえて,全学的に実施しています.