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大山町と松濤

小学校4年から中学2年までは渋谷区大山町に住んで、 ここから大向小学校に通っていた。

大山町は数ブロックの小さい町だったが、現在は隣接していた松濤町に統合されて、 渋谷区松濤二丁目になっている。現在の松濤二丁目 (大山町) は高級住宅地である。 山本富士子夫妻や森進一夫妻 (離婚前) も住んでいた筈である。 松濤に住んでいた、なんて言うと大金持ちだったみたい。

当時も大きな邸はあったものの、私の住んでいたあたりは極く庶民的な住宅街だった。 鍋島元侯爵家の貸家だったが、まさか大家さんの鍋島の殿様が家賃を取りに来るわけはなく、 差配の小父さんが集金に来ていたようである。

三島由紀夫

大山町に住んでいた頃、作家の三島由紀夫が近くに住んでいた筈である。 「平岡」という表札の家を覚えている。しかし、三島由紀夫本人を見た記憶はない。 見たことはあったかも知れないが、後に大作家になると知るわけもなく注意していなかった。 (大蔵省を退職し「仮面の告白」を書いた頃だが、評判になっていなかった。)

大山町と代々木大山町

ところで、代々木八幡の近くに代々木大山町があった。現在は大山町になっている。 したがって、「大山町」といったら昔の代々木大山町を意味する。 かなり前だが、母が来客から実家は富ヶ谷町だと聞いて、 「うちは大山町だったからお隣りですね」と言ったら、お近くですねと返していた。

私のいた大山町の家は富ヶ谷町との境界にあり、裏は富ヶ谷町だった。 来客は恐らく昔の代々木大山町だと思ったのだろうが、隣というほどでもない。 昔話だから、どっちだって大差ない。

大向小の同級生の大半は、当時新設の松濤中学に進学した。

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First Written June 2, 2004
Reorganized December 10, 2004
Reorganized May 27, 2006
Last ipdate August 9, 2006

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