印刷漢字認識の研究は世界的に見てもかなり早いものだったが、 当時は印刷漢字認識のニーズはなく、実用化されなかった。しかし一連の研究成果は、 後に手書き漢字認識に大きな影響を与えた (ストローク密度分布、非線形正規化など)。
この成果を引っ提げて、初めて海外出張した (First ICPR)。 円が安く(1 U.S.$ = 280 Yen)、安月給の身には苦しかった。 この会議に出席され、後に文字認識研究の世界的権威となった Prof. Suen も未だ若く、 私や、電総研の森俊二氏、東芝の森健一氏に、いろいろ質問していたことを記憶している。
周辺分布の考え方を逆にすれば、CT (Computer Tomography) になる。 会議や訪問先では、私の研究と CT との関連をいろいろ聞かれたが、 日本では CT の必要性が認識されていなかったこともあって、質問の背景を把握できなかった。 CT が OCR より遥かに大きなビジネスになると予想できていたら、 CT 屋に転身したところだが、それだけの先見性がなかった。残念。
印刷漢字認識関連の研究成果を学位論文にした
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First Written Before January 10, 1995
Transplanted to KSU Before August 27, 2003
Transplanted to So-net May 4, 2005
Last Update July 11, 2005