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PCM 伝送品質の研究

昭和30年代、日立は電電公社 (NTT の前身) の交換部門に参入していたが、 伝送部門には参入できていなかった。 電話の PCM 化を契機に伝送部門に参入できるのではないかと、全社から期待された。 (PCM = Pulse Code Modulation: 音声のディジタル伝送)

ということで、PCM 開発が全社的に推進された。開発の主力はもちろんハードウェア部門である。

私の属する音声研究室は、通話品質測定の視点から援護射撃した。 通話品質測定は電電公社で研究していたが、 日立の PCM 提案は電電公社想定システムとは異なっていたので、 日立独自で研究する必要が生じたのである。

このときは公社の伝送部門に参入できなかった。

参考文献

  1. 越川、中野: 伝送品質測定としての雑音の可聴度尺度について, 信学誌, Vol.49 [11], pp.2248-2255 (1966)

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First Written Before January 10, 1995
Transplanted to KSU Before August 27, 2003
Transplanted to So-net May 4, 2005
Last Update July 11, 2005