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教養学部での成績票

教養学部修了時の成績票 (一部)。

もう少し成績が良かったと思ったがこんなものだった。 ただし、学期単位での成績には「良」も「可」もあるが、 自然科学系科目の全学期平均は製図を除き「全優」である。 裏面の外国語や人文科学・社会科学科目の成績も似たようなものである。

「第一学期、第二学期」が現在の1年の前期、後期、 「第三学期、第四学期」が2年の前期、後期である。

教養学部では第四学期、つまり2年後期には語学しか履修しない (教養学部の単位を落とした場合は当然再履修である)。 第四学期には工学部の専門科目が開講されているが、 専門学部の授業なので教養学部の成績票には記載されていない。

成績票の表に押されている「工5A」は、工学部進級生のクラス名だが、 「A」は第二外国語のクラス (ドイツ語) だったかも知れない。

「青不可」作戦

「図学」の「不可」について補足すると、 青インクで捺印されており「青不可」という。

ほとんどの科目は通年科目で、科目全体の成績は第一学期と第二学期の成績の平均で決る。 「青不可」は通年平均で合格点 (50点以上) を取ったことを意味する。 平均して「不可」になる場合赤インクで捺印され「赤不可」となる。

第一学期が「優」だから 80点以上であり、「不可」でも 20以上取っていれば、 平均が 50点以上で合格となる。これを「平均合格」という。

成績上位を目指す場合、第一学期が「優」なら第二学期でわざと「不可」を取る作戦がある。 第二学期の試験問題を見てこの問題ではせいぜい「可」しか取れないと予想したとき、 「不可」の答案を提出するのである。

「可」が付けられてしまったら変更はできない。 「不可」にして追試験を受ければ、成績によっては学年平均で「優」が目指せるのである。 図学でこの作戦を取ってみごと成功した。

前任校に勤務していたとき、 選択科目の試験で『「優」以外の成績なら要りませんから「不可」にして下さい』 と答案に書いているバカ者がときどきいた。 『問題を見て「優」が取れないと判断したら白紙で出せ』と言いたい。 もちろん、答案はキチンと採点し「可」の成績なら「可」を付けてやった。

「体育」を3回受けた

成績票で、体育が2回欠席で、3回目にやっと「良」が取れている。 この体育は実技ではなく、「保健体育」の講義である。 「体育」の部分は東大野球部の監督を務めておられた神田順治先生である。

なぜ「保健体育」の講義を3回も受けたかというと、試験日を間違えて欠席したからである。 1回目は時間を間違えて、教室に行ったら皆が出て来るところだった。 2回目は日を間違えたと思う。 3回目を欠席したら進級できないから、さすがに間違えずに受けた。

谷山・志村先生

成績票の数学で、「谷山、志村」と書いてある担当教官は、 谷山豊・志村五郎 両先生である。 お二人はフェルマーの最終定理証明に重要な役割を果たされることになる。 両先生に習ったのは貴重な経験だった。

写真

その頃の写真はどこかにはあると思うが探すのが面倒である。 これは手帳に貼り付けてあったもの。恐らく1年後期だと思う。

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First Written August 10, 2006
Last Updated August 12, 2006

© Yasuaki Nakano 2006-2006