文書解析・理解国際会議 ICDAR'93

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文字認識を含む文書解析の研究は、近年非常に発展してきている。

従来、その成果の発表は、パターン認識国際会議 ICPR (International Conference on Pattern Recognition) で行われて来た。 ICPR は 1973 年から2年おきに開かれている国際学会で権威が高いが、 文字、画像、音声、理論、と多分野から論文が殺到するので、採録比率は低くなる。

したがって、文書認識の研究者が増大しているのに、ICPR で文書関連の研究を発表する機会には中々恵まれない。 この状況を改善するため、文書解析・理解専門の国際会議が企画された。

第1回以降の開催地を以下に示す。第1回の成功により、2年おきに開催されている。

ICDAR'91 (First) Saint Malo, France (1991)
ICDAR'93 (Second) Tsukuba, Japan (1993)
ICDAR'95 (Third) Montreal, Canada (1995)
ICDAR'97 (Fourth) Ulm, Germany (1995)
ICDAR'99 (Fifth) Bangalore, India (1999)
ICDAR'01 (Sixth) Seattle, U.S.A. (2001)
ICDAR'03 (Seventh) Edinburgh, U.K. (2003)
ICDAR'05 (Eighth) Seoul, Korea (2005)
ICDAR'07 (Ninth) Curtiba, Brazil (2007)

この分野での日本の研究水準の高さから、第2回の開催が要請され、 つくば市で開催することになった。

一般に、第2回の国際会議は第1回より縮小するというジンクスがある。 大会委員長 (山本和彦氏−電総研、現在岐阜大学教授)、 実行委員長 2名(藤澤浩道氏−日立、坂井邦夫氏−東芝、現在常葉学園浜松大学教授) は、 会議の盛り上げに大変苦労された。私も、3人のプログラム委員長 (残り二人は Prof. Pavlidis と Prof. Mori) の一人として、及ばずながら尽力した。

関係各位の尽力の甲斐あって、参加者から「記憶に残る大会だった」と称賛された。

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First Written Before December, 1996
Transplanted to KSU Before June 20, 2003
Transplanted to So-net May 3, 2005
Last Update July 11, 2005